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実習体験レポート

日々の小さな変化にも気を配る、きめ細かなケアの大切さを実感しました。

島本 佳奈  KANA SHIMAMOTO

看護学部・看護学科4年 出身校:私立鈴峯女子高等学校(広島)

島本 佳奈  KANA SHIMAMOTO

Q.実習で嬉しかったことは?

産婦人科病棟の実習では、陣痛の時から、出産、そしてその後のケアまでトータルに関わることができました。妊婦さんの陣痛が始まったときからずっと付き添ったのですが、赤ちゃんが無事生まれたときには、自分のことのように感動してしまって・・・。生命の誕生を間近に感じることができ、本当にうれしかったですね。出産後は、赤ちゃんとお母さんがよい関係を築けるようサポートしたり、母乳が出やすくなるマッサージを指導したりもしました。その中で感じたのは、ちょっとした日々の変化や困ったことにもサポートすることが、いかに大切かということ。例えば、妊娠中の女性は足がむくみやすいのでマッサージをするとか、専門的な配慮が患者さんの大きな助けになるんだなと思いました。病気の治療や看護にあたるだけが看護師の役割ではないと痛感。患者さんの一番近くにいる存在として、心のこもったケアが行える看護師を目指したいと思います。

Q.実習で印象に残っていることは?

さまざまな病棟で実習を経験しましたが、中でも印象に残っているのは軽い認知症がある患者さんのことですね。脳梗塞の治療とともに、施設で生活するための支援やトレーニングなども行っていました。一人でトイレに行けるようになっていただきたいという思いで、いろいろと考えた結果、トイレに行きたくなるような時を見計らって、こちらから積極的に声かけをし、トイレに行く習慣をつけてもらえるよう心がけました。すると少しずつですが、きちんとトイレに行ける回数が増えていったんですよ。その時は本当にうれしかったですね。押し付けるのではなく、疾患の特徴を生かしその人ができるように考え工夫することが、看護の現場では必要なんだと実感しました。
そうやって、患者さんの立場に立った看護を続けるうち、心の距離も縮まっていったように思います。実習が終わる頃には、昔話をしてくれたり、感謝の言葉をかけてくれたり。患者さんの方から声をかけ、いろんな話をしてくれるまでになったんです。患者さんに積極的に関わるって本当に大切だと思いました。

Q.実習を通じて学んだことは?

すごく当然なことなのですが、患者さんは「個性をもった一人の人間」ということ。病気や治療のことなどを学んでいると、そんな当たり前なことをついつい忘れてしまいがちです。でも、そんな基本こそがどれだけ大切か実習で強く感じました。例えば、同じ病気でも、全ての人が全く同じ症状というわけではありません。シャンプーなどのお世話をする際も、人によってラクだと感じる洗い方や方法も異なります。また、右側にマヒがある方の場合であれば、テレビのリモコンはどこに置けば取りやすいか、といった配慮をすることも必要です。
看護には同じやり方なんてないと思いました。それまで、「この病気の時は、こういった風に対応する」といったマニュアル的な覚え方をしていたのですが、そういった考え方は通用しないんですよね。個別性をとらえた対応が重要であり、患者さん一人ひとりに応じて工夫することが、現場では求められるということがよくわかりました。そのためには、患者さん一人ひとりをじっくりと観察し、その人の立場にたって考え、行動することが必要になります。そのためにも、もっと自信をもって患者さんとしっかり向き合い、行動できるよう、頑張りたいと思っています。

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