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看護学部・看護学科4年 出身校:県立野村高等学校(愛媛)
成人看護の病院実習で担当したのは、ずっと意識がなく手術もできない状況の患者さんでした。いつ症状が急変するかわからない状態で、ちょっとしたサインも見逃すことができず、常に緊張した状態で側についていました。一番困ったのは、患者さんとコミュニケーションがとれないということ。相手の意思や欲求を確認できないままに、どう看護をしていけばいいのかとても戸惑いました。それでなくても、まだ学生である私が、看護の現場で患者さんにできることは限られています。コミュニケーション以外で、自分に何かできることがないだろうかと、それを探すことにとにかく必死でしたね。

ある日、患者さんの血圧や意識レベルが急に下がって、危険な状態に陥ってしまったことがあったんです。看護師さんがありとあらゆる可能性を考えて、色々な措置を次々に試し、結局は血液中のブドウ糖濃度を上げることで、なんとか回復したのですが…。そんな緊迫した状況の中で、私は患者さんの手をただ握っていることしかできませんでした。どうすればいいのかオロオロするだけで、何もできなかったことがとても悔しかったです。
実際の患者さんのいのちにかかわる病院実習は、授業でのシミュレーションとは全く違います。例えば、「吸引」という措置ひとつをとっても、実習用の人形なら管がするすると入りますが、生身の人間ではそうはいきません。気持ちのない人形とは違い、人間には痛がったり苦しがったりといったリアクションが発生するからです。その反応を見て、「早くしてあげないと」という新しい感覚も生まれます。今回の実習では、患者さんのいのちを預かっているという状況下で、常に色々な可能性を考えつつ、臨機応変に動くことが大切だということを学びました。そして、指示されてから動くのではなく、自分で考えてキビキビと動く看護師さんの姿を見て、本当にスゴイと感じました。
小児看護の実習で感じたことなんですが、患者さんであるお子さんが病気で辛い想いをしているのはもちろんのこと、ずっと病室につきっきりのお母さんも精神的に疲労されていることが多いんですね。でも私が子どもと仲良く遊んでいる間は、お母さんも安心して自分の自由な時間を作ることができます。ただ患者さんの側についているだけしかできなかった私に、ご家族の方が「いつもありがとう」と言ってくださった時は、本当に嬉しかったです。
保健師として、周りの人から頼りにされている母を見て育った私は、昔から保健師の仕事に憧れていました。なので、将来は保健師になろうと思ってこの大学を選びました。でも、病院実習で人のいのちを救う現場を目の当たりにしてからは、看護師という職業に対する憧れが強くなりました。また、訪問看護の実習を経験した際には、これからの高齢化社会へ向けてニーズが増えてくる訪問看護の重要性を実感し、訪問看護師という職業にもやりがいを覚えるようになりました。実習を重ねていく度に、やりたいことが増えてきたということは、私自身がどんどん成長している証なのかなと思います。最終的に看護師になるか保健師になるかはまだ決めかねていますが、まずは病院で一人前の看護師として一生懸命働きながら、その後のことを考えていきたいと思います。母のように多くの人から頼りにされる人物をめざしてがんばります!
関西看護医療大学
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