教員詳細 - 山本 道雄

山本 道雄

MICHIO YAMAMOTO 看護学部看護学科 特任教授

論理学入門、人間と生き方、生命と倫理

学位
博士(文学)
専門分野
ドイツ啓蒙主義哲学、ヨーロッパ近世哲学、バイオエシックス
研究課題
「ドイツ啓蒙主義の哲学者クリスティアン・ヴォルフの研究」
研究中のテーマ
「私の40~60歳代のカント研究と、最近10数年のヴォルフ研究との総合」
主要論文
「カントとその時代 ドイツ啓蒙思想の一潮流」(晃洋書房 2010年学位論文(文学博士))  「ドイツ啓蒙の哲学者クリスティアン・ヴォルフのハレ追放顛末記 ドイツ啓蒙思想の一潮流2」(晃洋書房 2016年)「ドイツ啓蒙主義の若い哲学者クリスティアン・ヴォルフの知識体系論 ドイツ啓蒙思想の一潮流3」(晃洋書房 2020年)
経歴
1967年3月 神戸大学経営学部経営学科卒業
1967年4月 宇部興産株式会社入社
1968年3月 同社依願退職
1968年4月 神戸大学大学院文学研究科入学
1971年3月 神戸大学大学院文学研究科修了
1973年4月 神戸大学文学部 助手
2007年3月 神戸大学定年退職
2007年4月 関西看護医療大学入職(教授)
2010年3月 関西看護医療大学定年退職
2010年4月 関西看護医療大学特任教授 

看護を学ぶ在学生へのメッセージ

臨床では様々な患者さんに出会うことになります。どんな患者さんとも会話できるためには、柔軟な心と広い常識が求められます。日頃から関心のチャンネルを沢山持つようにすることが大事だと思います。いまひとつ、弱い立場に置かれている患者さんの心を思いやり、汲み取るセンスも大切です。看護師は医療者の中では患者さんにもっとも近いところにいるのです。私自身の病床経験からこれははっきり断言できます。  大学に入ると自分の好きなことを気ままに勉強することが難しくなります。だからこそ趣味の根を見つけ、大事に育てて下さい。それらはいずれ芽吹いて開花し、看護師になっても皆さんを支える心の力になってきます。それらはまた患者さんとのコミュニケーションの手掛かりにもなるでしょう。

これから看護職を目指す人へのメッセージ

専門的なことは大学でしっかり叩き込まれます。そのため大学に入ると自分の好きなことを気ままに勉強することが難しくなります。だから高校生時代に自分の関心、趣味の根を見つけ、大事に育てて下さい。それらはいずれ芽吹いて開花し、看護師になっても皆さんを支える心の力になってきます。それらはまた患者さまとのコミュニケーションの手掛かりにもなるでしょう。

看護職を一言で表すと?

大江雲澤の「医は仁ならず、されど努めて仁ならんと欲す」という言葉が好きです。看護職についても同じことがいえるでしょうが、看護職は医よりももっと仁に傾斜したところに成立すると思います。

今後チャレンジしたいこと、大学で取り組みたいこと

もうあまり時間が残されていませんが、若い頃のカント研究と、最近10数年のヴォルフ研究とを総合したいと考えています。