研究者になるために(大学院)

現場で出会う問いの答えを導き出せる人材になる

本学の大学院は、「慢性看護学」「地域看護学」「母性看護・助産学」の3つの分野があり、それぞれに「高度実践者看護職養成コース」と「教育者・研究者養成コース」の二つのコースがあります。これまでの現場での経験を最大限に生かしながら、現場で出会った課題や疑問の解決に自ら向き合っていきます。同じようにスキルと経験を有する院生同士で刺激し合い、教授も交えてディスカッションを繰り返しながら、自身の決めた研究課題に取り組み、看護師として次のステージに踏み出す日々を過ごします。自らが抱える問いに対する新しい答えを、研究と調査と実践を通して自ら導き出していく力をこの二年で養います。
*本学の大学を卒業後、助産師の資格を取得したい学生は「母性看護・助産学」の「高度実践者看護職養成コース」での履修が必要となります。

看護学研究科の3分野

修士課程2年 入学定員7名
(うち、母性看護・助産学分野は3名)

看護学研究科の3分野

高度実践者看護職養成コース

現場で高いスキルを発揮できる看護師であると同時に、その現場の看護の質の向上や看護体制の改善・改革をリードできる力やマネジメント能力を養うコースです

こんな方におすすめ

  • 高い実践スキルを身につけたい
  • リーダーとして活躍したい
  • 現場にいながら、その改善・改革をしたい

教育者・研究者養成コース

各領域の研究や開発に尽力したい、または、その領域で活躍する人材育成に携わりたい人のためのコースです

こんな方におすすめ

  • 看護領域で研究・開発を進めたい
  • 看護の現場で活躍する人材を育てたい
  • 看護業界全体の発展に寄与したい

慢性看護学分野

慢性疾患をもつ人が、豊かな生活を送るための研究と実践

「慢性看護学分野」は、慢性疾患をもつ個人の看護や、その家族のケアに関する領域です。慢性疾患患者は、その病気特有の症状が出るだけでなく、さまざまな要因によって身体的・心理的な危機状態に陥ることがあります。そのため、慢性疾患をもつ人が豊かな生活を送るためには、看護者の幅広い専門知識と高度な技術、倫理観が必要となります。成人看護学を中心に、医療チームにおけるマネジメント能力や組織の開発力についても学んでいきます。

地域看護学分野

地域で生活する人々の健康とQOLの維持・向上を支援するための研究と実践

「地域看護学分野」は、地域で生活する人々の健康とQOLの維持・向上を支援するための看護の展開や、その支援技術を探求する学問領域です。地域における生活習慣病予防、介護予防、障害者・虚弱者・家族の生活支援、看護支援などにおける諸問題を、疫学的な視点から分析したり、マネジメントの視点から探求していくことが必要です。さらに、保健・医療・福祉が連携することの重要性を踏まえたうえで、病院、施設、在宅など多様なケアサービス提供の場におけるマネジメントの特殊性についても学びを深めます。

母性看護・助産学分野

女性とその家族が必要な支援を得られるための研究と実践

「母性看護・助産学分野」は、母性看護学・助産学を中核として、周産期医学、生殖科学における最新の知見も踏まえながら、女性とその家族への援助を学ぶ領域です。そのために、ライフサイクルを通して性と生殖に関連する健康についての理論を用い、女性のセルフケア能力・自己決定能力を支援する方法を学びます。
高度実践看護職養成コースと教育者・研究者コースの二つのコースがあり、それぞれの分野で必要な技術や知識について学びを深めます。