教員詳細 - 藤原 浩子

藤原 浩子

HIROKO FUJIWARA 看護学部看護学科 特任准教授

精神看護学Ⅱ、精神看護学Ⅲ、課題実習、精神看護学実習、看護研究

学位
看護学修士
専門分野
精神看護学、看護教育学
研究課題
看護学生の実行機能
研究中のテーマ
実行機能です。実行機能は幼少期に著しく伸びるため青年や看護学生の研究は多くありません。しかしまだゆっくりですが伸ばす可能性があるので、看護学生の実行機能を伸ばすことで看護学生の精神的な健康をよりよくしたいと考えています。
主要論文
藤原浩子.松村京子.(2024).看護学生の精神健康度に影響する実行機能因子の検討.日本看護科学学会誌,44,1038-1047.DOI:10.5630/jans.44.1038    
所属学会
日本看護科学学会、日本精神保健看護学会、日本情動学会、日本教育実践学会
経歴
臨床経験約14年(精神11年一般科3年)、看護専門学校教員18年大学教員7年11か月。

現場で一番大変だったことはどんなことでしたか?

20代のころ、私は自分に自信がなく看護師に向いていないのではないかと思っていました。私は落ち着いているとか真面目とか人から評価されますが、半面、あまり感情が豊かでないかも、母性が乏しいかも、それは看護師として向いていないかもと悩んでいました。他者の欠点を見抜くことには超一流のボーダーラインパーソナリティ症の方からその欠点をグサッと刺すように言い当てられ、とても苦しかったです。どうやって乗り越えたか?このようなことは人から励まされたところで乗り越えられるようなものではありません。様々な人生経験により自分が強くなり、強くなった分だけ人に優しくなって、いつの間にか自分に自信が持てるようになったのです。

現場で一番嬉しかったエピソードは?

脳外科でくも膜下出血の患者さんでした。意識障害が遷延しておりGCS(ジャパンコーマスケール)で意識レベル300の方でした。回復が見込まれないためICUを出て一般病棟に移ってこられました。発症後3~4週間は経過していたと思います。おそらくこのまま植物状態に移行するか、死に至るかと思われていました。私もそう思っていました。ある日、私は深夜勤務で朝のバイタルサイン測定に伺ったところ、パッと眼を開けられました。一瞬の出来事で、そのあとどのように声掛けしても揺さぶっても反応がありません。まさか?気のせい?と思いましたが、その後日勤帯で本格的に目覚められ、その後はあれよあれよという間に回復され、数週間後には後遺症もなく歩いて退院されました。私はナイチンゲールが病は回復過程であると言っていることがまさにこれだと実感しました。この方にとっては昏睡状態の数週間で回復過程をたどっていたのです。昏睡に陥ることによって脳細胞を、そして神経線維を完全に休ませ生命力の消耗を最小にして脳細胞や神経線維の修復を図られたのでしょう。こんなことがあるんだと驚きもし、もちろん嬉しかったし、ナイチンゲール理論を身で読んだ経験でした。

看護を学ぶ在学生へのメッセージ

精神看護学を担当します。一緒に学んでいきましょう。勉学を成就させるためには感情のコントロールが最も大事であることがわかったことが私の今のところの研究成果です。青年期に自己の感情をコントロールすることはとても難しいかもしれません。その方法を考え皆さんの勉学成就に貢献できればと思っています。研究室には気軽に来てください。喜怒哀楽は大事ですよ。感情のコントロールというのは喜怒哀楽を持たない、出さないことではないので誤解のないようにお願いします。

これから看護職を目指す人へのメッセージ

うれしかったエピソードでも語ったように、医学的には限界と思われる方でも回復されることが現実にあります。看護者があきらめないことです。看護の力、患者さんへの影響力はすごいものがあります。また自然治癒力はすごいです。さらに、あなたはこの世でただ一人の存在、唯一無二の存在です。患者さんもそうだし、あなた自身もそうです。患者さんも大事であると同時にあなた自身もとてもとても大切な人です。自分を大切に思えれば患者さんのことも大事にできます。

看護職を一言で表すと?

ケアすることで自分が癒され自分が回復します。

今後チャレンジしたいこと、大学で取り組みたいこと

私はこの年になって研究に目覚めました。もっと研究をしたいです。年齢にとらわれずやりたいと思うことすべてに挑戦し続けたいです。