
本番当日を迎えると、その意味が分かる! 全国トップクラスで在り続ける国家試験対策を徹底解剖
11年連続「看護師国家試験全国模試 全国ランキング第1位」&「看護師国家試験合格率全国トップクラス」を誇る関西看護医療大学は、4年生に向けた独自の国家試験対策が存在します。先日、国家試験を終えたばかりの卒業生にその国家試験対策に取り組んだ日々について聞いてみました。
この大学の国家試験対策で一番役に立ったと思うことは何ですか?
全員:「模試ですね。毎週ある、学内模試です」
その学内模試とはどんなものなのですか?
松本さん(以下、敬称略):
「10月から試験3日前までの2月初旬までの約4カ月間、毎週金曜日に学年全員で大学が用意してくれた模試を解き続けます」
松岡さん(以下、敬称略):
「朝の9時半にスタートして2時間40分で240問を解いて、1時間のお昼休憩をはさんで、午後も2時間40分で100問を解く…」
森さん(以下、敬称略):
「その日の16時半には、採点結果が全員の手元に返って来ます。その時に国家試験対策室長から、同じ時期における昨年度の4年生の平均点と一番下の人の点数、加えて、自分たちの学年のこのテストの平均点、そして、学年内の自分の順位と分野ごとの点数獲得割合が発表されるので、自分に今どこが足りていないのかがすぐにチェックでき、効率的に学べます」
松田さん(以下、敬称略):
「これを、毎週ひたすら繰り返します。みんなの進行具合にあわせて週2回模試があることもありました(笑)」
なんと過酷な…。
でもその模試が、合格に一番役に立ったのですね?
森:
「そうです。私は試験問題を解く自分なりの時間の配分がつかめたことに助けられました。例えば、50問目で、何分経過が適切なペースだ、とか。といっても、そのペースをつかむのに2カ月はかかりましたが」
松本:
「分かる!一番しっくりくる時間配分に辿り着くのは本当に難しかった。思った以上に1問に時間かかっていたり、逆に時間が余りすぎていたり」
松田:
「緊張をほぐすために、あえて順番通りにやらずに、得意な分野から手を付けるようにしたっていう子もいたよね」
森:
「そういうの、大事!私は逆に集中力があるうちに難しい問題に取り組めるようにした」
松岡:
「80問解いたらトイレに行くとか、最後の方には皆それぞれのルーティンが確立されていました」

看護の世界もどんどん変わるのでそれが試験問題に反映されるし、学生の得意不得意の傾向も毎年違うから、それらに応じて毎年模試の問題も変えているそうですね。
森:
「そうなんです。しかも毎週違う問題が出るので、自分が理解できていないことが浮き彫りになるのです」
松本:
「しっかり細かい所まで読まないとうっかり捉え間違いやすいような意地悪な文章問題もすごく多くて。模試で引っかかる度に知識が増えてよかったです(笑)。実際の国家試験もそうなので対策になりました」
松田:
「そうやって自分が間違いやすい傾向が分かったり、理解しているつもりでもできていなかったことが分かったり。あの膨大な試験範囲の中で、今の段階の自分がどこを勉強すればいいのか優先順位が付けられるのも有難かったです。
毎週の結果に今の自分が赤裸々に出るから、自分でスケジュールを組んで勉強するのが苦手な私は毎週金曜日という締め切りがあることで勉強せざるを得ないことも、助けでしかなかったです」
松岡:
「模試の結果はごまかせない…。国家試験対策室長も一人ひとりをしっかり見ているので、全部バレます。でもそれがよかったです。勉強していなくて順位が落ちているときはきっちり喝を入れてくれるし、ちゃんと勉強しているけれど順位が落ちている場合は励ましつつも、冷静に原因を分析して対策を一緒に考えてくれました」

松本:
「私は保健師の試験もあって、一週間だけ看護師の勉強と模試から離れたのですが、たったの一週間空いただけでも皆に置いて行かれるのではないかと心配になるくらい、毎回の模試で皆が成長していくのが分かりました」
途中まではずっと学年内の順位が低いところにいたのに、最後は学年トップクラスにまで上り詰めた学生もいたと聞きました。まさに駆け抜けた4カ月間ですね。
松田:
「本当にそうです。他の看護大学の友人たちよりも詰めて勉強するタイミングが早くて驚きました。でも実は、この大学では国家試験対策のスタートは4年生に進級してすぐの4月でした(笑)」
松岡:
「そうそう、4月にそれぞれの現状を把握するためのテストがあって、ここで初めて国家試験というものがどのくらいの時間と分量とレベルのものなのかが分かり、愕然とするというスタートで…。出題された問題が全く解けなくて、これまで勉強してきたことは一体何だったのだろうと」
森:
「この段階では、私は学年で下から10位だということが分かって泣きそうになりました。あのときに比べたら、今はめちゃくちゃ点数上がりました(全員、「私も!」とうなずく)!!」
松本:
「8月までは必修科目を集中して勉強して、8月末にその結果次第では夏休みの補習があるかないかが決まるテストがあって、もう必死でした。このメンバーで夏休みを楽しむために、頑張りました!それから、10月から週末の模試が始まったという感じです」

国家試験対策のそもそものスタートは4月だったのですね。
松田:
「そうです。国家試験本番直前の1月からは毎週末の学内模試に加えて、希望者は事務局の国家試験対策室の方々が大量に印刷してくれた、学内模試の過去問まで解いていました。解いて提出するとそれもまたすぐ採点して返してくれるのです。私は最後の2週間というときに順位が下がってしまい動揺していたので、過去問を毎日家に持って帰って解いて、それを次の日の朝に提出して、その採点が返ってくる間にまた次の過去問を解いて、ということに没頭することでその時期をしのぎました」
看護師国家試験専門予備校のトップ講師の講義時間もあったのですよね?
森:
「はい。各講座1日~最大4日連続程度の講義が全部で12回開催されて、模試の結果から補強対象になった学生は全出席必須で、それ以外の学生は6回は任意受講でした」
松岡:
「講師の方は国家試験対策のプロなので、大事な部分の覚え方、本番の試験の解き方、迷ったときの判断のコツなどはもちろんのこと、私たちの傾向に合わせて講義の内容もカスタマイズして下さって、中身の濃い講義でした」
松本:
「その講師の方が、毎回講義後に夜中まで質問タイムを設けて下さって、皆が理解するまで徹底的に付き合ってくださるのです。普段一緒に勉強していないメンバーが必死に質問している姿を見て、刺激を受けることもありました。あと、その質問タイムが夜中の1時まで続いたことがあって、
そのときは大学が夜食を用意してくれていて…。そうやって大学全体で応援してくれることに励まされました」
松岡:
「あの日は、島外から通学している子はみんなで大学近くのホテルを取ったり、下宿組の家に泊まったり。今となっては懐かしい思い出です」

模試や講義以外にも、何か印象に残っていることはありますか?
松田:
「本番の日に、皆で試験を受けたことですね。試験前日から、ずっと皆と一緒でした」
前泊したということですか?
松岡:
「前日は、教職員含むほぼ全員で大学が手配してくれた同じホテルに泊まって、前日の夜にも皆で最後に同じ勉強をして、当日の朝も皆で朝ごはんを食べて、試験会場まで行きました。しかも、大学がまとめて全員分出願してくれていたので、試験会場もほぼ全員一緒で、まるで毎週の模試を大学で受けているかのような本番でした」
森:
「一人だったら朝ご飯を食べるのも緊張したかもしれないけれど、皆と一緒だから不思議と落ち着いて過ごせました。試験中も、大学での模試と同じタイミングで同じメンバーがトイレに立つとか、いつもの流れや雰囲気のなかで本番を迎えられたのは大きいと思います」
松本:
「私は保健師の試験もあったので、二泊三日しました。その日も先生が一人引率で付いて下さっていて、”これだけは覚えておきなさいよー”と電車の中で出してくれた練習問題が見事本番に出て、大
助かりでした!」
松田:
「正直に言うと、こんなに早い時期から対策を始めたり、毎週模試したり、そんなにやってもしょうがないんじゃないかって思っていました。
でも、試験当日になってやっと”ここまでやる意味”が分かりました。今となっては、もっと早く勉強したかった。実習のときにここまでの知識量があったら全然違ったのにとすら思います。今は、この今の自分で現場に出られることが楽しみで仕方ありません」
全員:
「本当にこの大学でよかった!!」