
仲間の存在に助けられた4年間
卒業おめでとうございます。この大学での4年間はどうでしたか?
水口さん(以下、敬称略):
「僕たちの学年は最初の2年間がコロナ禍で、同級生にも全然会えないし、友達もなかなかできない大学生活のスタートでした。最初は辛かったです。でも、4年生になってから”この大学に入ってよかった”と痛感しました。他の看護大学生がまだ国家試験の勉強を始めていない時期に、ここでは国家試験対策が始まったことが自分にとっては大きかったです。自分では絶対こんなに勉強できなかったと思います。大学の教職員の方々がスケジュールを組んでサポートしてくれたから、看護師になれたと思います」
田中さん(以下、敬称略):
「私にとっても、国家試験対策が他大学より早く始められたことは、この大学に来てよかったと思ったことの一つです。
ただ、私は何よりも、3年生の実習が一番思い出深いです。実習先の病院も、一緒に実習に参加したメンバーも、引率の先生も、指導してくれた看護師の方も、担当させて頂いた患者様も、すべての出会いが学びにつながりました。実際に現場である病院で患者さんや看護師さんと関わることができて、本当に楽しかったです。座学の勉強と現実は全然違うことも体感できて、そこから得られるものも多かったです。もっともっと看護師の仕事への思いが強くなりました」
中野さん(以下、敬称略):
「僕は実習がもう必死の毎日でした。それまでの日々でしっかり勉強してこなかったから、実習の半年間でその穴を埋めるのが大変だったし、毎日の実習記録もなかなかしんどい体験でした。でも、今は実習に行けて良かったと思っています。実習先の病院で、”こんな看護師になりたい!”と思える現役看護師さんとの出会いがあって、自分のなかの未来の看護師像が固まりました。そのおかげで、実習後も頑張れました」
水口:
「僕も最初の2年間はあまり勉強していなかったから、実習は大変でした(笑)。4年生の国家試験対策でその2年間分を取り戻した感じです。実習の前にこれだけ分かっていたら全然違っただろうな、と思います。4月から国家試験対策で得た知識量で病院に行くのが、今は楽しみです」
最初の2年間がコロナ禍だったのは、なかなか大変でしたね。
中野:
「先生との距離が近いことと、国家試験に強いことを理由にこの大学を選んだのですが、入学しても先生と全然会えないので最初は不安でした。でも、大学がチューター制度というのを展開してくれて、10人に一人担当の先生が付くようになったことに救われました。”やっと話せる先生が一人できた!”とホッとしたことを今でも覚えています。あと、下宿仲間と協力し合って、支え合ってコロナ禍を乗り越えました」
田中:
「私も支え合う仲間が近くにいてくれたことが支えになりました。私の下宿先はシェアハウスのようなところで、物理的に近い所に同級生や先輩がいたので、分からないことがあったらすぐ聞ける、寂しくなったらすぐ話せるというのも大きかったです。学内でも男女関係なく仲が良かったのも過ごしやすかったです」
水口:
「僕は実家から通っていたから、最初の2年間は地元の友人から刺激をもらっていたけれど、3年になってから大学内にも友人が増え始めて、同じ悩みを相談し合える仲間ができて本当に良かった。勉強量の多い看護大学に通う上で、仲間の存在はやっぱり重要だったと思います。行き帰りのバスの中で話したり、家で勉強するときに電話をつないだまま勉強したりしていました」
コロナ禍という試練を乗り越えて、無事に合格&卒業となりますが、今はどんな気持ちですか?
水口:
「この人なら絶対大丈夫、そんな風に思ってもらえるような責任感が強くて頼りがいのある看護師になりたいです。そのためにはまだまだ足りないことだらけなので、これから思いっきり頑張りたいです」
中野:
「患者さんに安心してもらえるような看護師になりたいです。知識があって、技術力が高いのはもちろん、ケアの丁寧さや患者さんの情報収集も、しっかりできているような。看護師1年目はとにかく、がっつり現場で働いて、自分でも勉強を続けようと思います」
田中:
「『人を尊敬して、人を愛する。そうすれば、それが自分にも返ってくるから』と、実習で担当させて頂いた患者様からもらった言葉があります。看護師として、会う人全員にそうやって関わっていきたいと思っています」
最後に、これを読んでいる高校生に何かメッセージがあれば教えてください。
水口:
「大変ではあるけれど、後悔しないように遊びも勉強も精一杯やってください!」
中野:
「この大学は、しっかりサポートしてくれます!勉強に不安があっても頑張りたい気持ちがあるなら是非チャレンジしてください」
田中:
「いっぱい遊んで、勉強も思いっきり頑張ってほしいと思います。4年生の国家試験対策のときも、皆と比べるのではなく、自分への眼差しを大切に、自分のペースで頑張ってください!」