
負けたくない仲間がいたからこそ、 知らなかった自分に出逢えた。
貫名:
二人も就職決まったんだよね?
私は実家から通える大きな病院にしたくて、地元の病院に決めたんだよね。
堀:
私は急性期の病院で働きたかったのと、友人が勤めている病院だったから安心だと思ってそこにしたんだ。
大野:
僕は病院奨学金をもらっていたところに。救急があるところにしたかったというのもあって。
貫名:
国家試験には全員合格できて本当に良かったね。
それにしても、人生でこんなに勉強したの、私は初めて。
途中で伸び悩んで、そこからモチベーションを保つのが大変だった。
堀:
分かる!
私も家でひとりで勉強してると集中できないから、いつも学校で2〜3人で集まって勉強するようにしてた。
大野:
僕は4年生の最初のテストで最下位だって分かったとき、もうどん底の気分だった…。
でもそこで自分の現実に直面できたのが良かったのかも。って、今だから言えるけど(笑)。
国家試験対策用の毎週金曜日のテストで必ず順位が出るでしょ?
二人みたいにTOP20に絶対入ってやろうと思って死に物狂いで頑張った。
貫名:
すごかったよね。私も追い抜かれないように必死だったよ。
堀:
1月に「あ、これはもう点数抜かされる」って感じて、私も負けてられないって火がついたの覚えてる。
大野:
そうだったんだ!
本当に、今があるのは二人のおかげ。
中高生のときは頑張って上を目指そうなんて思わなかったけど、人生ではじめて上だけ見て頑張れたんだよね。
そういえば、二人はなんでこの大学を選んだの?
貫名:
私はオープンキャンパスでいる人の雰囲気の良さに惹かれたのと、
入学時の偏差値がそこまで高くないのに国家試験合格率が全国一位っていう実績から、
きっと手厚いサポートがあるんだなと思ったのが選んだ理由かな。
堀:
私はここに来る前にいた学校が通信高校だったから、ちょっと特殊だったんだよね。
だから今度は自然が多くて、先生が優しそうな学校を選びたくて。
実際、友人関係も良かったし、事務局の方までこんなに優しいとは思ってもみなくて驚いた。
なんか、先生も事務局の方もみんな、親戚みたいだったよね(笑)。
大野:
実際に4年間過ごして何が一番思い出深い?
貫名:
病院実習かな。ホテルに泊まり込みで毎日大変だったけど、思い出深い。
堀:
私は4年生の春から夏かな。
卒業研究とゼミと就職活動と保健師の実習と国家試験対策が同時進行で、
もう何から手を付けていいか分からなくなるぐらい忙しかったけど、自分でもよくやったなって思ってる。
大野:
僕は成人看護学の実習だな。高いレベルを求められて一番頑張った。
あとは国家試験対策の期間かな。
「一位を取る」って宣言したのにそれはできなくて悔しかったけど、最高で学年でTOP10に入れたのは自分を褒めてあげたい。
国家試験合格までのサポートが整っていたこと、いい仲間に恵まれたこと、本当に感謝してる。
貫名:
今年の国家試験の必修問題は例年より難しかったって言われていたけど、
学内でそういう声は聞かなかったよね。
やっぱりすごく丁寧に対策してもらっていたんだなってその話を聞いたときに改めて思った。
まあ、看護師としての本番はこれからだけどね。
私は、ゆくゆくは、災害支援ナースになりたいと思っている。二人は?
大野:
僕は専門看護師を目指すよ。
堀:
私は在宅治療の支援がしたい。だから保健師の資格も取っているんだ。
この1年で「やれば、できる!」って自分に自信が持てた。
これから現場で壁を迎えることはきっと何度もあるだろうけど、諦めずにやり遂げられる気がする。