学生のメッセージ - 安田智香

安田智香
3年生(2023年時点) 高砂南高等学校出身

好きなことに夢中になれる環境がある。 好きなことを応援してくれる人がいる。

看護の道に進もうと決めたのは中学校2年生のときでした。
介護士もなりたい職業のひとつだったのですが、医療行為ができるのは看護師だと知り、職業体験で病院を選びました。
そして1週間、さまざまな病棟に行かせてもらい、「やっぱり私がなりたいのは看護師だ」と確信しました。

そうしているうちに、高校3年生の進路選択の時期に差し掛かり、私は悩んでいました。
人が多いのが苦手だから自然が多い場所がいい。
地域の役に立てる人になりたいから、地域とのつながりが強い学校がいい。
そして一番は、勉強面が不安だから面倒見が良い大学がいい。

そんな私にぴったり合うこの大学を、高校の先生に紹介してもらい、オープンキャンパスに参加しました。
実際に先生が在学生や参加している高校生にフレンドリーに接している姿を目にしたこと、体験講義も楽しくて分かりやすかったことで、「この環境でこんなふうに勉強できるならいいな」と学生生活のイメージが湧き、この大学に出願しました。

無事入学して3年生になり、新型コロナウイルス感染症の影響で、急遽実習先がICU(集中治療室)になったことがありました。

教科書でしか見たことがない医療機器の百科事典のような環境で、患者さんの容態が急変される現場を間近で体験。
そしてそのとき、大学で学んだことと現実がつながる実感がありました。

患者さんが「回復して退院する」ことを当たり前のように考えていましたが、実際に何カ月も入院されたり、意識が回復されなかったりする患者さんの近くにいさせていただく経験を通して、「決して当たり前などない」ということを学びました。

また、意識がなくても、夜中であっても、患者さんのそばでお世話ができる看護師という職業の魅力に、改めて気付く大きなきっかけとなりました。

この大学なら勉強が苦手な私でも何とかなるかも、と期待を抱いて入学し、3年が経ちます。
なんと保健師資格取得の対象者*になることができました。

今の私の成績表を見て、両親がいい意味で驚いていますが、一番驚いているのは何を隠そう、私自身です。

高校までの、興味が持てない勉強は苦手でしたが、好きなことなら、好きな環境なら、こんなに頑張れるものなのだと実感しています。

医療系は興味があっても難しそうで志望職種の選択肢から外してしまう方もいると思うのですが、「ここなら頑張れる!」と伝えたいです。
看護専門職者に興味があるなら、ぜひ挑戦してみてください。

*1年生からの成績上位者、かつ2年次に必須選択科目取得が条件で、定員あり