
小さな大学で過ごした、濃厚な一年。
僕は西宮市にある実家から、電車と直行バスで通っています。
この大学に決めた理由は、ズバリ「小さい」から。
遊びも勉強も、一緒に一生懸命になって打ち込めるような仲間が欲しかったのです。
条件を満たせば保健師の資格も取れることや、先生と学生との距離が近いことも魅力的だと思い、もっと自宅から近い大学もたくさんありましたが、どうしてもここに行きたいと思いました。
学内は全体的に、島外から通学している学生の方が多いです。
テスト期間は、授業がなくてもバス通学仲間と登校し、一日中大学の図書館で勉強したり、夏休みには一緒に旅行に行ったりと、濃厚な1年を送りました。
高校までは暗記すれば何とかなる勉強が多かったのですが、今の勉強は、習ったことに対して自分なりの応用を利かせられるかまで問われます。
生化学や物理、生理学などなど、一筋縄ではいかない科目も多いです。
最初は授業についていくだけで精一杯でしたが、勉強が進むにつれ「看護ってやっぱり面白い!」と思えるようになって、勉強もはかどるようになりました。
期待していた通り、先生との距離が近いことも、かなり自分の助けになっています。
分からないことも先生の研究室まで普通に聞きに行きますし、質問に行っただけなのに別のことまで気にかけてくれたり、校内ですれ違うときも声を掛けてくれたりします。
事務員の方たちも優しくて面倒見がよく、大学全体で学生を応援してくれている雰囲気があります。
卒業まで、きっと大変なこともあるかもしれませんが、何とか乗り越えられるだろうなという安心感があります。
先輩たちともバスの中やオープンキャンパスの学生アルバイトのときに仲良くなることができ、学校生活や実習、国家試験についても本当に小さいことから気軽に聞けて、助かっています。
バスの中で先輩たちに協力してもらい、血圧を測る練習をさせてもらったのもいい思い出です。
淡路島ってもっと静かな所なのかなと思っていたのですが、学校の周りは適度にお店もあって、授業と授業の間に空き時間があるときにはカフェでお茶したり、近くの海に遊びに行ったり。
帰りのバスを待つ間にお気に入りの天体観測スポットまで歩いて綺麗な星空を見上げたり、淡路島に下宿している友達の部屋に泊まったり。
休日には地元でバイトもしています。
当初の希望通り、濃密な毎日を送ることができていて、この大学を選んで本当に良かったと思っています。